「タイタニックのクルーたち(chie's Titanic Officers)」豪華客船タイタニック(Titanic)の歴史、史実、乗組員、クルー、航海士(特にマードック航海士)機関士・設計士・通信士を紹介。自殺の謎、映画の中の航海士、コレクションなど。by智恵-ちえ-
 タイタニックのクルーたち
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クルー出演シーン一覧

 

キャメロンの映画「タイタニック」では、今までのタイタニック映画では描ききれなかった数々の名場面があり、 実在のクルーも多数出演しています。このコーナーでは、眼を血走らせて(?)見つけたクルーたちシーンを リストアップしています。紺色の部分は、史実に照らし合わせた注釈メモ等です。
セリフ(日本語の字幕)は海音ちゃんのHP the Ship of Dreams からですが、字幕では省略された名前などがある場合、英語のセリフとあわせて書いてあります。
但しすべての内容に関して、私の思い込み・勘違いも多数あるかと思いますがご容赦くださいマセ。 ビデオがでた暁にはより完全にチェックできる事と思います;^^
[制作・総指揮:智恵  監督・監修:海音ちゃん -1998年8月22日-]



☆表現はすべて画面に向かって「右」「左」と表しています。


☆ちょっとおさらい;主なクルーは以下の通り。[クルーの顔写真はコチラ]
制服の見分け方のポイントは、袖(コートの場合肩)にある記章(線)の数です。
また、船長及びシニア・オフィサーズの一番内側の線には丸い形(Ω)が付いています。
[デッキ・クルー]
スミス船長:(肩章または袖章四本Ωあり)
シニア・オフィサーズ;ワイルド航海士長(肩章または袖章三本Ωあり):マードック一等航海士(肩章または袖章二本Ωあり):ライトラー二等航海士(肩章または袖章一本Ωあり):
ジュニア・オフィサーズ(以下は皆肩章または袖章一本、但しΩ無し);ピットマン三等航海士:ボックスホール四等航海士:ロウ五等航海士:ムーディー六等航海士
[機関部]
ジョセフ・ベル機関長(袖章Ω無し四本):火夫長バレット
[無線通信士]
ジャック・フィリップス一等通信士:ハロルド・ブライド二等通信士
[見張り]
フレデリック・フリート:レジナラルド・リー
ブリッジ当直の[勤務表]はこちらを参照してください。








<1912年4月10日水曜日 出港>
1.映画「タイタニック」イントロ
モノクロでの、出港シーン。ブリッジ付近付近には、航海士たちの姿が見られます。


☆潜水艇による探索シーン
潜水ロボットが船内に入って行くとき、人々のざわめき声。
マードックの声「Women and childen only.」


☆ローズ、回想シーン


2.乗船準備
「タイタニックは夢の船とよばれていた・・」オールド・ローズのセリフの後、出港直前のタイタニックシーンへ。
乗船準備の中でブリッジの右側に二人の航海士、左側の翼(Wing Cab)の中に一人(船長?)が確認できます。(コーラちゃん「お船なの?」の直前)


3.ジャック&ファブリツィオ、乗船
「待ってくれ! 俺達は船客だ!」
乗船口にムーディー六等航海士がいます。「よし、乗っていい。」
ムーディーの頬に注目!! 中央がへこんでます、ムーディーは実はエクボ・ボーイ!!
そしてジャックとファブリツォが乗り込んだ直後、背後のムーディーの制服に注目。
金ボタンが4個ついていて、オシャレです。


☆寄港フランス・シェルブーンにて
モーリーが映る直前に、グッゲンハイム氏の従者も映っています。




<1912年4月11日木曜日 寄港したアイルランド・クィーンズタウンから北大西洋へ>
4.航海へ、ミスタ−・マ−ドック!
船長の帽子には金の縁飾りがついています。(マードックはなし)
[船長の胸には、二つの勲章メダルがあり、これはボーア戦争時海軍予備役として活躍した時受賞したメダル、 トランスポート勲章・リザーブ勲章と思われる。]
船長「いよいよ外洋だ。乗り出そう。」
マードック「はい、船長。」
マードックがブリッジの中に入り、中央に横向きのムーディーが立っています。
ムーディーに向かって言うセリフに、ムーディーの名前が入ってます。
マードック「All ahead hull, Mr.Moody.」(「全速前進、Mr.ムーディー」)
テレグラフをまわしている、奥がマードック、手前がムーディー。
(この時のムーディー側のテレグラフの表示、「Half」のままです;^^;)
機関室、ひげをはやした機関長のベル「全速前進」
(ベルの制服は記章が4本ですが、Ωのないタイプです。)
ボイラー室、火夫長バレット「もっと石炭をくべろ!全速前進だ!」
ジャックとファブリツィオが船首に出てきます。
船長は帽子をピッと直します。マードックがブリッジから出てきます。
ブリッジには二人のジュニア・オフォサーズの後ろ手姿が見えます。(袖章が一本Ω無し)
マードック「21ノットです。」
(このブリッジの中と外のシーンでは、太陽光線の向きが逆です;^^;;)
背後から、ロウが船長に紅茶を運んできます。
ジャック「俺は世界の王様だ!!」




<1912年4月12日金曜日>
☆.ローズ自殺直前のディナー
楽士がテーブルで音楽を奏で、イズメイの姿もみられます。


5.ローズの自殺未遂
[ひげの警備長は、ジョセフ・ヘンリー・バーレイ。]
警備長バーレイ「そういうことか?」




<1912年4月13日土曜日>
6.ボートデッキにて、ジャックにお礼をいうローズ
ジャック「ローズ、デッキを何キロも歩いて、天気と僕の身の上を話した。本当は何を話したいんだい?」
ローズ「ドーソンさん・・。」
ジャック「ジャックと。」
この直後、カメラの向きが変わります。
二人の背後、キャビンの脇で二人のジュニア・オフィサーズが話し込んでいます。
左がロウ、右がムーディー、超ステキセット。


7.ルース達のお茶のシーンの直後、イズメイと船長の会話シーン。
イズメイ「未点火のボイラーが四つ?」
船長「必要ありません、スケジュール通りですから。」
最後のセリフに、船長の名前(愛称E・J)が入っています。[Capt.Edward John Smith]
イズメイ「新聞の華々しい見出し。引退に花を添える快挙だ、E・J!!」
(「Retire whth a bang, eh, E.J. ?」)


8.一等でのディーナーシーン
ロゼス伯爵夫人と船長がいます。
アスアー氏にジャックを紹介した直後にも、船長の姿がみえます。


☆三等でのリアル・パーティーシーン
お立ち台(?)に乗ったジャックとローズ、二人がグルグル回るシーンの直前に 二人の背後でファイティングポーズをとっている帽子をかぶった男性客がキャメロン監督と思われます。




<1912年4月14日日曜日>
☆キャル、怒りの朝食


☆日曜朝の礼拝、ジャックはローズに逢えず。


9.午後、ブリッジの案内をするアンドリュース
ルース「操舵車が2つも?」
アンドリュース「入港の時に。」
この時背後のブリッジの外に、ジュニア・オフィサーが後ろ向き、後ろ手姿で見えます。(ロウ?ピットマン?)
二等通信士のブライドが船長に氷山警告のメッセージを持ってきます。
ブライド「失礼します、ノアダム号から氷山の警告が。」
(「Another ice warning, sir. This one from the Baltic.」)
[日曜日午後1時42分、バルチック(なぜか字幕では「ノアダム」)から二通目の氷山警告メッセージが 船長に届けられた。]


10.ボートデッキに出るアンドリュース一行
ローズ「失礼だったらごめんなさい。」
外に出て救命ボートの説明をしているアンドリュース一行の背後で、後ろ手で歩き回る航海士。
マードックと思われます。 [毎日午前10時から午後2時のブリッジ当直はマードック]
さらにその奥で、後ろ向きでかなり大柄の航海士っぽい人が立っている、これはピットマン?
[この日の午後12時から4時までのジュニア・オフィサーズの当直はピットマン+ロウ]


☆ジムにて、ジャック&ローズ。
ローズ「もう私に構わないで」


☆一等ラウンジ、母達とお茶


☆夕刻、船首にてジャック&ローズ
ローズ「考え直したの。」
   「空を飛んでいるわ。」


☆現在のシーンに戻った時、ボーディンのTシャツの柄がかわっています。


☆一等客室
ジャックがローズの絵を書き始めます。


☆スモーキング・ルーム
ラブジョイ「姿が見えません」
キャル「なんといっても船の中だ。どこかにいる。探し出すんだ。」


11.ブリッジ(キャル&ラブジョイのスモーキング・ルームシーンの直後)[午後9時20分]
計器のふたを外し、覗き込むロウが一瞬映ります。
船長「晴天だ。」
ライトラー「穏やかで海とは思えません。」
船長「池のようだ。完全に無風。」
ライトラー「氷山が目立ちません。縁(へり)に波が立ちませんからね。」
紅茶を飲む船長の最後のセリフで、ライトラーの名前が出てきます。
「私は休もう。速度と進路を維持、ミスター・ライトラー」
(「Maintain speed and heading, Mr.lightoller.」)


☆ラブジョイから逃げるジャック&ローズ


12.ボイラー室 飛び込んできたジャックとローズに
火夫長バレット「ここでなにやってる?」


☆ジャック&ローズ、倉庫へ


13.当直交代のシーン[午後10時00分]
見張り台では、当直のフリートとリー。背の高い方がフリート。 フリート「氷の匂いがわかる。」
リー「冷え込んでる。俺は氷の匂いがわかる。」
フリート「嘘つけ!」
リー「本当だよ!」

ブリッジにて。
マードック「双眼鏡はあったか?」
ライトラー「見つからない。俺が見回りをしてくる。」
二人の会話の背後右側で、話し込んでるジュニア・オフィサーズのセット、右がムーディー、左がロウ。
そしてロウも画面から(左奥にむかって)キャビンの方へ消えてゆきます。
それとは別に、航海士が2人。
画面手前左から右に通りぬける人と、
画面奥からブリッジに入る人。
これは、ボックスホールとピットマンと思われます。
[実際には午後10時にはシニア・オフィサーズのライトラーとマードックが交代するが、 ジュニア・オフィサーズ(ピットマン・ロウ→ボックスホール・ムーディ)は午後8時の時点で交代完了している。 「勤務交代」を描くために、単純な設定にしたと思われる。]
そして、マードックはコートの襟をたてて(寒かったんでしょうね)、ムーディーと当直勤務にはいります。


☆キャルがローズの絵を金庫から見つけます。
この時、キャルは一瞬鼻をすすります。


☆甲板にあがってきたジャック&ローズ
14.氷山衝突直前、二人をみて
マードック、ニコニコ。(航海士唯一の笑顔シーン)
コートの後ろは金ボタンが二つ、確認できます。


15.氷山衝突シーン[午後11時40分]
見張りフリート「大変だ!!!」「氷山にぶつかる!」
フリートが警鐘を三度ならし、マードックも前方に目を向ける。
フリート(電話で)「早く出ろ!!」


ティーカップを片手に、ムーディーが受話器をとる。
フリート「誰かそこに?」(「Is someone there?」)
ムーディ「何事だ?」(「Yes. What did you see?」)
フリート「氷山にぶつかる!」(「Iceberg right ahead!」)
ムーディー「サンキュー」(「Thank you.」)
ムーディー、マードックに「氷山だ!」(「Iceberg right ahead!」)
マードック「面舵!!」(「Hard a' starboard.」)
ムーディー「面舵!面舵一杯!」(「Hard a' starboard.」)


操舵室・操舵員ヒッチェンズ舵を左一杯に、マードックはブリッジ・テレグラフに駆け寄りまわす。


機関室
機関長ベル「バックしろ!!!」(「全速後進!」「Full astern!」)


ブリッジ
ムーディー「バックします!」(「The helm is hard over, sir.」)


機関室
「急げ!」


第6ボイラー室 警鐘赤ランプ
火夫長バレット「蒸気弁を閉じろ!!早く閉じろ!」(「Shut all dampers! Shut 'em!!」)
[ボイラー室火夫バレットの側にいる後ろ手の袖章が三本、帽子をかぶっている人物は、二等補助機関士ジェームス・ヘスキス。]


機関室
機関長ベル「慎重に!慎重に!」「エンジンをリバ−スに!」


後進の為に両脇のスクリューの回転が逆になり、中央は停止。


見張り台
フリート「直進してる!」


ブリッジ
マードックの後方にムーディー。
マードック「面舵か?」(「It is hard over!」)
ムーディー「面舵にしています。」(「It is, yes sir, hard over!」)
マードック「頼む・・。方向を変えてくれ・・・。頼む。」(「.....come on, come on turn....」)


船首
クルー「ぶつかる!」


氷山がタイタニックの右舷側面にぶつかる。


軋み、衝動、ゆれ・・・


マードックの手すりに置いた手(皮手袋)が振動


フリート「ぶつかった!!」「大変だ!」


ヒッチェンズ、操舵輪が振動


アンドリュース、かすかな振動とシャンデリアの揺れを確認


倉庫、亀裂が生じて海水に押し流されるスチュワードら


ブリッジ
マードック「取り舵!」(「Hard 'a port!」)


デッキ
ジャック「あぶない!」
氷がばらばらと甲板に落ちる。


マードック、操舵室へ駆け込み”防水扉”を作動


第6ボイラー室 浸水
火夫長バレット「逃げろ!ドアが閉まるぞ!!早く逃げろ!!」


見張り台
フリート「危なかった。」(「Oy, mate... that was a close shave.」)
リー「氷が匂うと言ったのは誰だ?!」(「Smell ice can you? Bleedin' Christ!」)


ブリッジ
マードック、防水扉の作動ランプを凝視
マードック、ムーディに「時間を記録しろ。」(「Note the time. Enter it in the log.」)
ムーディーが時計を確認、11時40分。


船長「どうした?ミスター・マードック」(「What was that, Mr. Murdoch?」)
マードック「氷山です」(「An iceberg, sir.」)
マードックの右脇にピンぼけで映っている、肩章のついたコートをきているのがボックスホール。
マードック「面舵を取ってエンジンをリバ−スに。でも接触しました。」
(「 I put her hard 'a starboard and run the engines full astern, I tried to port around it, but she hit.. and I--」)
船長「防水扉を。」(「Close the emergency doors.」)
マードック「閉じました。」(「The doors are closed」)
船長、マードック、ボックスホール、外に出る。
船長「エンジン停止。」
ボックスホール「Yes, sir!」
右舷の翼(Wing Cab)から後方をのぞくが、闇の中に、氷山は見えず。
船長「衝突箇所を修理しろ。」(「Find the carpenter and get him to sound the ship.」)
マードック「Yes, sir!!」


☆トミー達は客室を出ます。


16.船内の点検
カーペンターのハッチンソン「船底は2メートル半の浸水で・・・」
ハッチンソン、船長、アンドリュースと、ワイルドが階段を降ります。
ジャック(「大変だ。」「It's bad.」)


☆ジャックとローズは部屋に戻ります。
ジャックは警備長バーレイに捕らえられてしまいます。


17.ブリッジ・チャートルームにて被害報告
イズメイ「とんだ事態だ」
アンドリュース「10分後には18メ−トルの浸水。船首とボイラ−にも。」
カーペンター、ハッチンソン「Yes,Sir」
イスメイ「何か打つ手は?」
アンドリュース「5船倉まで浸水。4船倉なら浮いていられる。5船倉はムリだ。 Eデッキの隔壁から、水が次々にあふれ出て、もう止められない。」
船長「排水を。」
アンドリュース「無駄だよ。時間を稼ぐだけだ。打つ手はない。」「タイタニックは沈没する。」
イスメイ「この船が沈没?」
アンドリュース「鋼鉄で出来た船は沈む。そうだろ? 物理的真実だ。」
船長「時間は?」
アンドリュース「1時間か−2時間。」
マードックの背後から、ワイルド参加。マードックの右にはムーディー、奥に操舵員ヒッチェンズ。
マードック、ごくりとつばを呑み込む。
船長「乗客と船員数は?ミスター・マードック。」(「And how many aboard, Mr. Murdoch?」)
マードック「合わせて2200人です。」
船長「新聞のトップ・ニュ−スですな。」


☆キャルがローズを殴る


☆コーラが起きる


<1912年4月15日月曜日>
18.無線室
[船長はボックスホールが算出したタイタニックの位置「北緯41度46 西経50度14分」をメモして渡す。]
フィリプス「SOSを?」(「CQDを、船長?」「CQD, Sir?」)
[午前0時15分、最初に「CQD」コードで発信されている。その後は「SOS」と両方使用]


19.右舷ボート・デッキ ボートの準備
最初にライトラー(制服の中はダーク・ブルーのハイネック・セーター)がTの字で映ります。
その直後にボックスホールが口元に手をあてて指図する(蒸気の騒音でうるさかった)姿が映ります。
ライトラー「降ろせ!」「降ろせ!」
ボックスホール「引け!」「急げ!早く降ろすんだ!」「降ろせ!」
[ライトラーは衝突時に非番で、その後着替えた時にはシャツでなく、セーターを着込んでいた。]


20.ボートデッキに乗客が見当たりません。
アンドリュースのセリフの最初にワイルドの名前。
アンドリュー「ミスター・ワイルド、船客は?」(「Mr.Wilde, where are all the passengers?」)
ワイルド「外は寒いので、船室の入っています。皆、手伝うんだ!!」
後にローズが使うこととなる、オフィサーズ・ホイッスルを吹きながら指示を出します。


☆ローズはアンドリュースから船が沈没することを聞かされます。
21.電文を船長にはこぶブライド。
ブライド「カルパチアが全速力で駆けつけるそうです。」「・・・」「四時間で到着すると。」
船長のセリフにブライドの名前。
船長「四時間!?」
  「ご苦労、ブライド。」(「Thank you, Bride.」)
船長「間にあわん。」
船長の背後に、キャビンの窓越しにムーディーがセッセと働いています。


22.ボート・デッキ 避難・誘導開始。
吹き上げる蒸気の騒音のなかで、耳に手を当てながら会話するライトラーと船長。
ライトラー「船長、女子供から避難を?」
船長「ああ。」「女子供から避難させろ。」
ライトラーの右脇にワイルドも映っています。


☆5人の楽士が演奏を始めます。
ハートレー「パニックが起こらないように音楽を。」


23.右舷、ボートデッキ[午前0時45分]
最初のボート7号が降ろされます。マードックは船の縁に足をかけています。
ギシギシと音を立てて、降ろすときにも右に傾いて、悲鳴を上げる女性客。
マードック「アセるな!左右を均等に!」(「右側は止めろ! 左だけだ!!」「Hold the rightside, left side only・・・」)
[マードック、ロウらによって最初の救命ボート7号は午前0時45分に海上へ降ろされた。]


☆警備室
手錠をかけられたジャックが船の窓から外を覗いています。
ライトラーの声「Lower away!」


24.最初の救命弾が発射。[午後9時20分]
[照明弾はボックスホールが操舵員のジョージ・ロウと共に午前0時45〜午前1時20分 の間に右舷ブリッジ脇から8発発射。一つのミサイルは爆発後12個に分かれ、映画でもそれが再現されている。]
明るい照明弾に照らされて、画面下中央にライトラーの顔。
花火をみて小さな女の子の嬉しそうなワン・ショット。

25.ルース・モーリー・ローズ・キャル一行、右舷側救命ボート6号へ。[午前0時55分]
ライトラーが乗客を乗せています。モーリー、ルースは乗り込みますが、ローズはキャルに唾を吐きかけ拒否、逃げ出します。
ライトラーの声「Lower away!」
[モーリー・ブラウンの乗った救命ボート6号は右舷側ライトラー指揮のもとで午前0時55分に発進。 ボートの責任者として操舵員ヒッチェンズが乗り込む。]

☆アンドリュースを探して、ジャックの居場所を聞くローズ。


26.船首甲板まで、ゆっくり沈み始めます。
船長が呆然と見つめます。
背後でライトラーの声「Lower away!」


☆ローズはジャックを探し、再会。


27.徐々にパニックが広がりはじめる。
ボートから投げ出されるトランク。
ライトラー「荷物なんかのせてどうする。」
誘導していた女性客が一旦男性客の元にもどって抱き合うのを見て、躊躇するロウ、表情がたまらなく優しげ。


☆ライトラーが男性客を乗せてないのを見て、キャルとラブジョイは反対(右舷)側へ。
キャル「いまのうちに席を確保しておこう」


28.右舷、乗客を抱き上げて乗せるライトラーのところへ、アンドリュース。(セリフにライトラーの名前)
アンドリュース「席が空いているじゃないか!!」
ライトラー「重量に耐えられるか心配だったので。」
アンドリュース「バカな! 70人乗せてテストしたんだぞ、ミスター・ライトラー!」
(「Now, fill these boats, Mr.Lightoller. 」)
背後にロウがいます。


☆舷門から上をのぞくトミーら三等客。


☆三等客室にて、シャッターが閉まっている。
一旦「女性・子供」の為に開けられるが、英語を理解しない移民男性客らが出てしまい、 再度鍵をかけるスチュワードら。トミーが抗議。
トミー「まだ、女子供がいる!」
トミー、ジャック、ローズ、トミー、ファブリッツィオら再会。
別のシャッター扉をベンチを使って突破、皆ボートデッキへ。


29.左舷側、乗客が、残り少ないボートに押し寄せてきている。
ライトラー「静まれ! 騒ぐと撃ち殺すぞ!!」
ライトラー、乗客に背をむけピストルに弾を込める。
右脇にロウ、14号ボートの監督として乗り込む。
ロウ「No more panic!」


30.右舷側もパニック状態。
画面右側、マードックが乗客を押しとどめている。
マードック「下がれ!!」(「Stay back!!」)
マードックを見るキャル&ラブジョイ。


31.早いペースで降ろされたため、ニアミス状態のボート13号と15号。[午前1時35分]
衝突しないよう必死でロープをナイフで切っている、火夫バレット。


32.本船から降ろされるボート14号。[午前1時30分]
ロウ、威嚇の為に空に向けて銃を3発発砲。
「下がれ!押し合うな!下がれ!」
[救命ボート14号はライトラーの指揮のもと午前1時30分に発進、ロウがボートの責任者として乗り込んだ。]

33.キャル、忙しく歩き回るマードックに話をもちかけます。
キャル「ミスター・マードック」
マードック「ミスター・ホックリー」
キャル「私はビジネス・マンだ。ビジネスの話しをしよう。」


☆ボートデッキ
ジャックらが上がってきて、グレイシー大佐に出会う。
ローズ「ボートは?」
グレレイシー「船首にまだ残っているはずだ。急ぎなさい。」
背後で、ワイルドの声。


☆楽士
「弾いていると体が温まる。」「ケミストリー」
背後から、ジャックらが通り抜けます。


34.賄賂
マードックは周囲を見回し、乗客が少ないのでクルー(水夫)に聞く。(クルーのセリフに「航海士」Officerという言葉)
マードック「みんなは?」
クルー「船尾です、オフィサー。」
キャル、マードックのコートに札束をねじ込みます。


35.右舷側、ジャックとローズがボートのところにやってきます。
ライトラー「押し合わないで下がって!」「女子供が先だ!男は後!」「ちょっと通して下さい。」
ジャック「反対側を見てこい!」」
ライトラー、威嚇の為に空に向けて2発発砲。
ワイルドが右側にいます。


36.右舷側、ボート3号。[午前1時40分]
マードックの背後でイスメイ、乗客をパジャマ・スリッパ姿のままで誘導している。
イズメイ「急いで!」
ラブジョイがキャルにローズとジャックの事を報告、
ラブジョイ「彼女は反対側です。奴と順番を待っています。」
マードック「女子供は?」
一瞬視線が逢うマードックとキャル、しかしキャルはローズの元へ。
イズメイ、周囲を見回してからボートに乗り込む。
唖然とするマードック、しかしそのままボートを発進。
マードック「降ろせ。」
マードックの背後では、照明弾を打ち上げる操舵員のロウと、3人の航海士が忙しくブリッジに入って行くのが見えます。


37.ブリッジを横切るキャル&ラブジョイ
操舵員のロウとボックスホール(コート、肩章一本)が照明弾を打ち上げています。
ボックスホールがキャルに注意します。
ボックスホール「You can't go through there.」(「ここは立ち入り禁止です。」)


38.右舷ボート・デッキ ボート2号にたどり着くジャック&ローズ[午前1時45分]
ライトラーとワイルド、乗客を乗せている。
女の子を抱きボートに乗せるライトラー。父親との別れ。
父親「心配しないでいい、パパは次のボートに乗る。ママが付いてるだろう?」
続いて、ローズを乗せるのはワイルド、ジャックを押しとどめるのもワイルド。
ワイルド「さぁ、早く!」「離れて!」
ジャック、そしてキャルにみおくられてボートは降ろされ始める。
ワイルド「Lower away, easy, now, even・・・」
スローショット、泣きはじめる女の子達の後、ワイルド(袖章三本)のアップ、再び照明弾。
耐え切れずにボートから飛び出すローズ。
(すかさず別の男性客がボートに乗り込む。)
抱き合うジャック&ローズ。
ローズ「飛び込む時は一緒よ。」
[救命ボート2号はライトラー指揮のもとで午前1時45分に発進。ボックスホールが責任者として乗り込む。]


☆キャルの発砲、逃げるジャック&ローズ


☆取り残された男の子が泣いてるシーン。
ジャック&ローズ、押し流される。


☆水位があがり、シャッターにはばまれるが、間一発で脱出。


39.右舷側最後のボートA号。
マードックらが、航海士船室屋根の上からボートを降ろす。
A号を降ろそうとしているクルーの、画面右脇中央がマードック、その手前がムーディー。
シュタッと屋根から飛び降りるマードック。急激に傾き、水位があがるのを階段で確認。
ワイルド「下がれ!女子供が先だ!」
マードック「何をしている!ロープを固定しろ!!」
マードックの背後に二人の航海士、右ムーディーと左ワイルド。


☆キャルは迷子の女の子が泣いているのを見つける。
女の子「ママー」


☆ジャック&ローズがボートデッキに上がってくる。


40.マードックの自決シーン。
マードック「金なんかもう役に立たん。下がれ!」
背後でワイルドの声「女子供だけだ!」(「Women and Chidren only!」)
銃声2発。
ボートデッキに流れるトミーの血。
マードック、ワイルドに敬礼をして・・・
ワイルド「やめろ、ウィル!!!」(「No, Will!!!」)
銃声。


☆左舷側でも、最後のボートB号が降ろされるが、ひっくり返ってしまう。


41.キャルは迷子の女の子を抱いて、ワイルドに
キャル「子供がいる!私の子だ!」
ワイルド「道を空けろ!」
キャルはそのままボートに乗り込む。


☆ローズ、アンドリュースとの別れ


42.右舷側、ボートデッキまで浸水しはじめる。
ひっくり返ったボートB号の上にライトラー、ボートの脇に船長。
子供をだいた三等女性客が船長に問いかけます。
女性客「船長様、私たちは何処へ行けば?」(「Captain, where should I go?」)
この言葉で船長は自分の行き場所、ブリッジ(操舵室)へ向かいます。


43.操舵室に入り、扉を閉める船長。


☆コートをはおった楽士四人。「ここまでだ。」「無事を祈る。」
別れを告げますが、ハートレーが再び演奏を始めてメンバーは戻ってきます。
最後の演奏。”Near My God to Thee”


44.操舵室、スミス船長。


45.時計の針をなおすアンドリュース。


☆ストラウス夫妻


☆三等女性客、子供二人(白熊を抱いている)に話をしながら寝かせている。
「・・・そしてみんなは幸せに、300年も暮らしました。年を取ることもなく、ティアナン・オークの国で・・・」


☆トミーのベルトを外すファブリッツィオ、大粒の涙。


46.ワイルド、さらに乗客をA号に乗せようとしている。


水夫「I need a knife!」


47.左舷側、B号にロープを伝って飛び乗るライトラー


48.右舷側、ワイルドがピストルを差し出す
ワイルド「早くロープを切れ!!!」


49.急激に浸水する右舷ボートデッキ。
☆迫り来る海水を凝視する、グッゲンハイム氏(+従者)シーンの直後、 画面右側から、膝まで水に浸かりながら歩いてくる航海士、ムーディーと思われる。


☆楽士、演奏が終わる。
ハートレー「君らと演奏出来たことを光栄に思う。」


50.船長の最期


51.ひっくり返ったままのB号ボートに乗っかるライトラー
[このB号によじ登って、ライトラー、通信士ブライドら約30名が生還した。]


☆タイタニックの船首が沈没。


☆タイタニックの船体が裂ける。
裂け目にラブジョイ。
一旦、船尾部分が落ちる。


52.ボックスホール「もっと漕げ!漕げ!」


53.機関室
  最期まで電気を供給するためにとどまっていた機関士らの最期。


☆船尾部分、再び垂直になり、その後沈没。
ジャック「僕を信じろ!」
ローズ「信じるわ。」
乗客は海に投げ出される。
[タイタニックは午前2時20分沈没。]


53.救命衣を着用したワイルドが、航海士用ホイッスルで周囲にいるはずのボートに呼びかける。
ワイルド「ボートを戻せ!!」


54.6号ボートシーン
操舵員ヒッチェンズ「あそこに戻ったら、皆がしがみついて転覆する!」
モーリー「一体何を言っているの?!皆、オールを持って!」


☆ジャック&ローズ、プロミス・シーン
ジャック「けしてあきらめないと。守ってくれるね?」
ローズ「約束するわ。」
ジャック「あきらめるな。」


55.ロウがボートの入れ替えをして、海面に漂う乗客の救出に向かう。
ロウ「ボートをくっつけてロープで結べ!」
[ロウは救命ボート4号、10号、12号、折畳み式ボートD号をロープでつなげ、 小船団をつくった。 そして乗客を移し替え、14号で数人の乗組員と共に、海上に漂う人々の救出に向かった。 少なくとも三名救助。]


56.ロウ「誰か生きているか?返事をしろ!」(「Is anyone alive out there? Can anyone hear me?」)
    「遅すぎた・・。」(We waited too late.)


☆ジャックとの別れ


☆ローズ、既に凍死しているワイルドのところまで泳いで行き、ホイッスルをロウ達に向かって吹く。
ロウ「船を戻せ!!」
救出されるローズ。


57.救助船「カルパチア」を待つボート。
ロウが照明灯を振り、助けを求めています。
[実際に救命ボート上から照明灯を振ったのは2号ボートに乗るボックスホールで、 現場に駆けつけたカルパチアはこの2号ボートを午前4時に最初に発見、救助している。]
ローズがみあげると船体にカルパチア「CARPATHIA」の文字。


58.カルパチア、救助。
階段から降りて来るキャルの左脇に、火夫バレットがたばこをふかしています。


☆オールド・ローズの回想が終わる。
夜、ハート・オブ・ジ・オーシャンを海に還すオールド・ローズ。
そして、深い眠りにつく。


59.ラスト・シーン
朽ち果ててゆく現在のタイタニックから、84年前のタイタニックへ、そして大階段の入り口扉が開く、 そこで船で知り合った人々が暖かい眼差しで迎える。
左側、手間から、楽士ハートレーたち、グッゲンハイム、トミー、アンドリュース、マードック、右側にトミー、 階段を登ると、あの日あの時のジャックがふりかえり、ローズの手を取って抱擁。
バック上の階に、メイドのトゥリティ、コーラ、そして船長の姿も。
皆の祝福の拍手を受けるジャック&ローズ、カメラアングルは上方ガラス窓に向かって・・・
[The END]








Written by Chie OGATA


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